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PRO YAMAMOTO_株式会社山元工房

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5魚種制覇・V34 頂点への道程 山元八郎 連載②

昭和41年18歳で徳島市内に就職をした。好きであった阿波踊りをするため阿波踊り振興協会所属の「阿波鳴連」に入会をすると仲間も出来、踊り連の連長さんを始め釣り好きな仲間が多く釣りに同行をさせて貰えるようになった。それからは、釣り道具も揃え始めると,日に日に増えていった。

 

那賀川で、ハエ、アメゴ、河口でチヌ、砂浜でキス釣りなどを教えてもらい始めるようになった。時々ひとりで突堤へチヌが釣りに出掛けて行くが、すぐ隣のオッチャンは釣れるのに自分は釣れず毎回悔しい思いをしていた。何とか釣りたくても、当時は教本となるビデオや釣り雑誌も無く、釣り具店で釣り方やコツなどを教えて貰うのが唯一上達の近道だったが、聞いた事と実際にするのでは少しずれがあった。

 

何度も繰り返して試していると、少しずつ釣り方も理解できるようになり毎回、今日こそは釣れると大きな期待で出掛けていった。同じ突堤でも少し釣り座が異なると釣れないと聞いていたので、前回オッチャンが釣っていた同じ釣り座に入り、教えて貰った事を思い浮かべながら釣りを開始する。

 

しばらくして玉ウキがググッと沈み、今までにない手応えに感動しながら重く強い引きは竿を大きく曲げていた。何度も底に潜られたが海面に浮いて来たのは、銀鱗が鮮やかなチヌである。隣の釣人が初心者と分かったのか、親切にタモで掬ってくれた。30センチ級の初めて釣り上げたチヌに感動する。小さなクーラーに入れて釣りを再開するが、釣り上げたチヌが気になって何度もクーラーを開け閉じして飽きずに眺めていた。

 

19歳の頃、始めて日和佐の磯に友人と釣行する事になった。釣具店で磯に行くなら赤アミと湖産エビを持って行くように勧められたが、こんなに沢山のエサを使い切れないと言うと、赤アミとエビを混ぜマキエにしないと魚は釣れないと教えて貰い、期待に胸を弾ませながら釣場へと急いだ。

 

磯釣り初心者のふたりの出立はと見ると、新品のオレンジ色のよく目立つ救命具、ロッドケースは無く、おまけに釣り道具は風呂敷に包み、小さなクーラーしか持ち合わせていなかった。船頭さんに安全な奥まった磯に上げて貰い、勧められた釣り座は沖向きだった。しかしサラシで仕掛けが馴染まずすぐに裏に移動する。

 

ハリス3号、玉ウキで狙っていると豪快な引きが竿を満月に曲げ、必死で浮かせて磯に放り投げたのは茶色い棘の鋭い魚だった。友人も始めて見る魚で分からず、手で掴んでクーラーに入れた。後で船頭さんに聞くと、毒を持ったアイノバリ(アイゴ)で手を刺されたら非常に痛い危険な魚だと知った。チヌの次は強烈な印象のアイノバリだった。

 

船頭さんが見回りに来てくれて磯替わりで別の磯に行くといきなりアタリがあり、何度も岩に潜られたが磯に引き抜くことが出来た。なんという魚だろう?と友人に聞いても、同じく初めて見る魚で見当が付かなかった。十数匹も釣り上げたので、小さなクーラーには入らずビニール袋に入れたのは後で聞くとグレで、これが初めてのグレとの出会いであった。

 

次に掛けたのは、縦シマの入った魚であるが、イシダイとは少し異なりこれも見たことのない魚である。後でタカノハダイと分かり、磯釣りでは、何が釣れるか予測もたたず引きも強いのですっかり磯釣りに嵌まっていた。

 

 

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