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5魚種制覇・V34 頂点への道程 山元八郎⑥

徳島県釣り連盟8代目名人位・報知キス釣り大会 グレ名人位獲得!!

徳島県釣り連盟は、昭和22年に発足にされ当初は8クラブが加盟し十数名だった。昭和54年には、194クラブが所属、会員数は2、974名にもなっていた。徳島は、昔から日本で最も釣りの盛んな土地柄である。河川も多く周りを海に囲まれた環境の中では釣りを愛する者も多い。クラブの予選を勝ち上がり、連盟の大会でハエ、キス釣りなどで入賞を重ねるうちに点数が貯まり、昭和53年度名人位の資格の15点を獲得できた。翌年に行われた、第32回釣り連盟の定時総会では、31歳で名誉ある8代目名人位の称号を頂いた。それからは全国大会にも出場する機会が多くなる。

 

昭和55年9月7日に行われた兵庫県淡路島五色浜での【報知キス釣り選手権】に出場する。始めての釣り場であったが、予選、決勝を勝ち2度目の優勝する事ができた。続いての名人戦は多くのギャラリーが見守る中、前半後半を1時間ずつ釣り、終了のホイッスルが鳴ると同時に仲間たちの「新名人おめでとう!!」の歓声に勝てた事を知った。報知新聞社より念願の名人位の称号を頂くことが出来た。

 

昭和55年11月、愛媛県宇和島市・日振島で開催された【第11期報知グレ釣り選手権】での1回戦は今でも鮮明に記憶に残っている。四角磯で3名が40分ハーフで釣り座を3回変わり、グレの総重量で競った試合は、2ラウンド終了時点で5匹対3匹対2匹と完全に負けていた。3ラウンドも終了間際まで釣果はなく敗戦を覚悟しながら仕掛けを回収して見るとサシエが残って居り、そのまま投入する。すると奇跡が起こったのか、大きなアタリがあり48センチの良型グレが掛かり見事逆転して勝ち上がる事が出来た。最後の1分1秒まで希望を捨てない事を学んだ。

 

円錐ウキにサブマリン(マイナスウキ)の2段仕掛けが功を奏し、それから同じ仕掛けで勝ち進み決勝戦でも勝ち残りグレで初優勝する事が出来た。仕事の関係で毎年参加は出来なかったが、昭和60年11月6日【第16期報知グレ釣り選手権】に久しぶりに参加する。1回戦から決勝戦の試合内容は忘れているが、トントン拍子で勝ち上がったことは記憶している。これで報知グレ釣り選手権では2度目の優勝となった。

 

続いて第15期名人の宮川明さんと日振島9番磯で名人戦を行い、数釣りの試合となった。これも僅差で私の方が勝ち、第16期名人位を獲得出来た。第17期グレ釣り選手権は、私への挑戦者は誰かと興味深く試合の観戦をする。勝ち上がって来た対戦相手は、徳島の立石宗之さんだった。ダイワから新発売された集魚剤「グレヒット」を沖アミに混ぜると纏まって飛ばせるので、エサ取りを手前に寄せ、沖にグレを集めると入れ食いになり名人位を防衛することができた。

 

 

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