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PRO YAMAMOTO_株式会社山元工房

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5魚種制覇・V34 頂点への道程 山元八郎⑦

趣味は我が身を助ける!!

私が以前に勤務していた会社は、建築金物や厨房機器、プロパンガスを扱い、プロパンガス部に所属していた。3名が交代で休日の日直や夜の当番をこなしていた。月に2回~3回ほど釣りに行けば多い方で大会も余り参加出来なかった。当時は、ポケットベルや無線、休日などの時間外は自宅の電話に切り替えて即対応できるようにしていた。

1200軒余りを一人が担当して配達、集金、修理、配管工事など行っていた。調理中のガス切れや、異臭がするとかの連絡を貰うと迅速に対応しなければならず、仕事は多忙を極めていた。特に重たいボンベを狭い場所に担ぎ込むと、腰痛もよくあり好きな釣りに行けない事もあった。

 

徳島は、釣り人口が多く仕事関係でも釣りをされる方は沢山居られた。徳島県釣り連盟八代名人位、報知キス、グレ名人と言う実績があり、共通の趣味の方からお客さんを紹介して貰うことが多々あり得意先は増えていった。大手ガス器具メーカーの方たちと、仕事終わりの夜に出発し、片道7時間~8時間をかけて愛媛県の磯で釣りをする。夜中に出掛けて翌日夜中に帰宅するという強行軍であった。しかしその方も転勤になりしばらく同行する機会が無くなっていた。

 

その方から数年振りに電話があり、数年前から大口取引先とトラブルが発生し、誰が担当しても商品を買ってくれないので悩んでいた時期があったそうだ。大手の取引先の社長さんも釣りが好きで、私と一緒によく釣りに出掛けていた話題をきっかけに、何千万円の取引が再開出来るようになったと大変喜んで連絡をしてきてくれたのだ。その実績が彼の上司に認められて出世をしていった。趣味を共有する事で、取引先の方との絆が深まり商売も良い方向へと向かったのだ。

厄年での晴天の霹靂!

平成元年41歳の時に、突然に私が勤めていた会社が廃業することになり、他社に権利を譲りその会社へ移籍するように言われた。条件や約束事が異なっており会社の決断、方針に納得ができずに苦渋の選択をすることとなる。得意先への引き継ぎを全部済ませてた後、退職をした。当時は新しい土地で自宅の新築を予定していたので、無職になると金銭的に厳しく将来を考えると人生真っ暗になった。自作ウキは、数年前より相変わらず家に戻ると車庫で試行錯誤を繰り返し、強くて浮力が変わらない自信作であった。

 

失業保険を貰いながら細々とウキを作っているのを知ってくれている、たかはし釣用品店の高橋康生さんからウキを作ってくれないかと注文を頂いた。嬉しかったが、何度使っても使えるウキは次が売れないと不安であったが、噂は広まり少しづつ注文は増えていった。それでもウキで生活が出来るかと心配したが、大会の実績もあり全国各地より名人ウキと話題になった。夜遅くまで頑張っている姿に家内も何も言わなくなり、応援してくれるようになる。

 

雇われていないので大会にも気軽に参加できるようになった。その年の1988年8月7日【第19期報知アユ釣り選手権】が和歌山県・竜神地区で開催され参加する。瀬は引き釣り、トロやチャラ瀬では泳がせ釣りで釣果を伸ばして決勝戦まで勝ち上がった。決勝戦は京都の室田正さん、誰の目にも私の方に勝ち目がないと思われていたが、試合開始早々に入れ掛かりで差を広げていた。後半、室田さんが追い上げてきたが2匹差で報知アユ釣り選手権での優勝を果たす事ができた。

第19期報知アユ釣り選手権でのトロフィー

JFT全日本釣り技術振興評議会は、(故)佐古田修一さんが新聞記者を経て釣りをスポーツとして全国に広める為に、「報知新聞主催グレ釣り選手権」、「キス釣り選手権」、「アユ釣り選手権」、「ハエ釣り選手権」を開催することから始められた。其の後、「G杯全日本グレ」、「キス、アユ、ハエ釣り選手権」を手掛けられ、数年後にメーカーを問わず誰でも参加できる釣り「JFT全日本釣り技術振興評議会」を創立された。

 

JFTの大会はメーカーを問わず、自由に誰でもが参加できる素晴らしい大会である。まず全国各地の支部でフレッシュ予選を行い上位の選手及びシード、推薦で全日本トーナメントに出場できる。トーナメントで上位数名が王座決定戦に参加の権利を獲得でき、王座は魚種にもよるが、6名、8名、10名でワンツーマン対決の過酷な試合を行った。

 

1988年10月、全日本技術振興評議会主催の【第6回全日本グレ釣り王座決定戦】が開催され初出場する。長崎県対馬内院で行われ、6名による総当たりリーグ戦、2時間で前後場所交代の5試合が行われた。エサ取りが多い中で数釣りの試合が多く、得意な釣り方が功を奏して5連勝して初参加で王座に輝く事ができた。

第6回全日本グレ釣り王座決定戦でのトロフィー

 

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次回もお楽しみに!

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