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PRO YAMAMOTO_株式会社山元工房

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5魚種覇制覇・V34 頂点への道程 山元八郎⑧

キス・グレ・アユ・ハエ、4魚種制覇達成!!

1989年(平成元年)11月3日~5日の3日間に岡山県旭川建部町で【第8回全日本ハエ釣り王座決定戦】が開催された。10名の選手で総当たりのリーグ戦を行った。

王座に出場するには、各地でフレッシュ大会の予選に勝ち上がり、全日本トーナメント大会に上位入賞すれば参加資格が与えられる。

 

ハエ釣りには少し自信があったものの、年間を通じてハエ釣りをして川を知り尽くしている岡山県の地元の選手達と強豪の関東の選手勢と戦うことは出鼻をくじかれていた。広い旭川での釣り場も最初は何も分からず、何度かの釣行で行く事で釣り場のポイントも少しずつ把握できるようになった。

 

 

よく釣れるポイントを熟知する事が有利で、釣り場を良く知る地元の方に教えて貰い大変参考になった。食いが良いときは、手返しよく正確に数を稼ぎ、トラブルを素早く手直しが出来る道具を、見よう見真似で作り大会に挑んだ。1分間に5匹~7匹とハイペースで釣れるだけに、小さなミスが命取りになってくる。

 

 

ハエ釣り大会は、10名が1試合2時間を場所交代して3日間で合計9試合を戦う。2日目の終了時点で4名が4勝2敗で優勝圏内におりトーナメントは大混戦となり、最終試合まで誰が勝つかのか見当が付かなかった。ギャラリーは見ごたえのある大会にくぎ付けになった。私も目の前に優勝が見えているだけに、気合を入れて集中し最後まであきらめなかった。入ったことのある釣り場は、探って行くポイントも組み立てられ3勝することができた。トラブルもなくコンスタントに釣る事に心掛け7勝2敗で優勝を勝ち取ることが出来た。

 

グレ釣りは、ハエ釣りと比較すれば無駄な動きや手返し、正確なウキやマキエなどが劣っているように思えた。ハエ釣りは自動でハリを外しビクに入れるが、グレは手に持たないとハリを外せない。攻めて釣った魚を素早く処理できないかと、考案したのは活かしバッカンのフタをカギ型に切る事で、魚が入れやすくなり飛び出す事もなくなるので手返しも早くなり大会には抜群であった。現在メーカーより販売されている活かしバッカンの原点である。

 

高切れのトラブルが発生すると、シモリ玉やストッパーを道糸に通す時に、ポケットから出す手間がかかる。そこで予めストッパーを糸に通してチチ輪で結び、道糸を輪に入れてずらすと素早く通せる。ハリスの仕掛けを何個かの予備を作って置き、交換する場合は道糸に直結すればハリも結ばず早く釣りが出来た。さらに、ハリはワッペンの裏に磁石を付けてハリを何種類から準備して置けば、ワンタッチでハリを掴めるなど色々なアイデアを考案し、時間のロスを無くす事に最善を尽くした。

 

1992年(平成4年)と1993年(平成5年)にかけてJFT主催【全日本グレ釣りトーナメント】が愛媛県宇和島市日振島で行われた。全国予選を勝ち抜いた選手、シード選手、推薦選手の合計48名が参加してマンツーマン対決であった。平成4年度の第2回と平成5年度の第3回を連覇することが出来た。平成1年ハエ釣り王座決定戦でも頂点に立ち、全国大会でキス、ハエ、アユ、グレの4魚種での大会で優勝する事が出来た。

 

ハエ釣りから学んだ手返しや数々の工夫、キス釣りでは、より正確にポイントに投げる事。アユ釣りではポイントの読みや繊細な仕掛け、竿操作などに気を付けた。他の魚種の日本のトップクラスの選手達とも交流させて貰い、優れた技術をグレ釣りに応用することが出来た。また、40代前半の頃は体力にも自信があり、一番勝てた時期でもあった。

 

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