タナプロセットについて

1.どんな状況にも対応するオールラウンダー

好条件もタフな条件でも、どんなときにもバッチリ効果あり。
それは、どんな状況のときにも、勝手にタナプロが「釣れる状態にもっていってくれる」からです。

磯釣り慣れるまでは、ライン操作が難しいですよね。
そんなときにタナプロを使用するだけで、いきなり熟練の名人技のような仕掛けの状態が演出できるのです。
風が強くて道糸が吹かれてしまって、うまく仕掛けが流れてくれないな~ってときありますよね。
そんなとき、この仕掛けに変えるだけでバッチリです。
沈んだマイナスウキが、海面に浮かんだタナプロをグイグイと風に逆らって引っ張っていきます。
これまで諦めていた情況が一変。いきなり連続ヒットになりびっくりします。
実はこういった状況は、マキエサと仕掛けが同じようにうまく流れると、高活性のチャンスなのです。

さらに、上手なベテランの方にも。
ある程度の状況下ではテクニックでカバーできると思います。しかし、それでも上手くいかない条件もたくさんありますよね。こんなときにタナプロを使用すると、テクニック+タナプロの効果で、これまで克服しきれなかった状況を簡単に打破することができてしまうのです。きっと未知の世界に入ることができます。

こんな感じで、タナプロを使用すると、これまでの自分の釣りに新たな発見がいくつも見つかります!

 

2.タナプロってどんな仕掛け?

とてもシンプルです。
だから誰にとっても使いやすいのです。
小指の爪くらいの小さな、中通しのアタリウキ。これがタナプロです。
その下に単体で沈むマイナスウキを装着するだけです。
タナプロの上の穴は小径のリングが入っています。シモリ玉がいっさい不要で、ウキ止めのラインだけで止まるようになっています。
その下に装着するマイナスウキとの間には、クッションゴムは不要です。
そこから下は、クッションゴム、サルカンでもいいし、ストッパーを装着してラインを直結でもいいですし、いつも通りの仕掛けで大丈夫です。

仕掛けを投入すると、すっとマイナスウキが沈み、上のタナプロが引き込まれるのを我慢するように海面でバランスをとりながら浮いています。
マイナスウキは、マキエサの流れをしっかりと捉えるので、「どちらに流れているのか分からないようなとき」も、マイナスウキの流れの向きを見れば一目瞭然です。

タナプロの大きさは小指の爪ぐらいで、体積がとても小さいので感度が抜群です。わずかなアタリでも、シュパッと沈みます。しかもよく見える。
海面に浮かせていても、風や波の抵抗が小さいのが特徴。
カラーはオレンジ、レモンの2パタ-ンありますが、どちらも小さいのによく見える、視認性のよい塗装です。

マイナスウキは、プロ山元ウキ(プロタイプ)のマイナス、ツー・シンカーを使用することで、海中でのバランスがとても良くなります。カラーも蛍光カラーなので、沈んでも視認性抜群です。

スペックは、タナプロがG5~5B。マイナスウキは-G5~-5Bまであります。
タナプロ2Bに、マイナスウキ-2Bをセットするとちょうど浮くというバランスです。ただし、前記にも示したように、タナプロはとても小さいので、マイナスウキが強い底潮をとらえるとタナプロが引き込まれて沈んでしまいます。なので、少しだけ浮力を残すようにしています。
ハリスにオモリを付けたいときなどには、タナプロをワンランク浮力のあるものにするとよいでしょう。
たとえば、タナプロ3B、マイナスウキ-2B、ハリスにBのガン玉といった感じです。
流れが速いときには、このようなパターンで使用することもよくあります

さて、タナプロの効果をいくつかご紹介してみます。

  • 一般的なのは、2枚潮のときや強風のとき。
    風が強くて道糸が弧を描くように吹かれたり、海の表層の流れが風に流されているようなとき。
  • ウキを沈めていきたいのだけど、道糸も沈んで、仕掛けがだんだん手前に寄ってきてしまうようなとき。流れが弱いときですね。
  • ウキを沈めたいのだけど、シモリが多いポイントでは沈めてしまうとアタリをとるのが遅れてシモリで切られてしまうようなとき。
  • 海面の波があって、波によってウキが上下してサシエサが踊るとき。
  • 喰いが渋く、小さい僅かな当たりをとりたいとき。
  • 風向きや流れの向きによって、仕掛けが張れないとき。
  • 磯際にウキを沈めて釣るのに、タナをキープしたいとき。

などなど、使ってみるとバリエーションは数えきれないくらいあります。

 

3.釣れる秘密

強風や二枚潮に磯釣りでは、風がつきもの。
潮は右に流れているけど、風が反対から強く吹いて仕掛けがうまく潮にのらない。
とてもよくあるパターンです。
仕掛けを投入してもマキエサと仕掛けがどんどん離れていって絶対に釣れないパターンです。
道糸が風の抵抗を受けて、仕掛けを引っ張ります。だからイメージ通りに仕掛けが流れないのです。
遠くのポイントを狙えば狙うほど、道糸が長く出ているので、その抵抗はどんどん大きくなり釣づらくなってきます。
二枚潮のときも同じ様な状況です。
海面表面の流れと、底潮の流れが異なるとき。
海面のウキ、道糸は表面の流れに流されて狙っている底潮の流れと同じように流れません。
このような状況のとき、タナプロの仕掛にすると、マイナスウキが底潮をきっちりと捕らえるので、グイグイと流れにのって道糸を引っ張っていきます。

二枚潮のときの攻略のコツは、上潮がどれくらいのタナまで影響しているのか?を考えて、マイナスウキを狙いたい底潮の流れの中に沈ませるとうまくいきます。
たとえば、海面から1メートルくらいまで上潮が滑っているなと思えば、タナプロを1メートル以上遊動させて、マイナスウキをタナプロから離します。
マイナスウキが大きいほど、底潮にのるので良さそうに思います。しかし、大き過ぎると喰いが悪いときには、こんどは喰いに対しての抵抗となるのでよくありません。
前に試したことがありますが、遠投用くらいの大きさがベスト。仕掛けが太いときには、もっと大きなL遠投用が良かったです。バランスが大切ですね!
まずは、きっちりとマキエサの流れに仕掛けを流すことがいちばん。そして、そのなかでも、小さめのマイナスウキ、軽めのマイナスウキを使用することです。
風が強かったり、流れが強いと、マイナスウキが下に沈まずに、ななめに流されることがあります。そんなときは、ワンランク重いマイナスウキ、それにあったタナプロに変更するとうまくいきます。

タナプロの仕掛けは、マイナスウキが潮をとらえるので釣れる。それだけではありません。実は海面にある小さなタナプロにも秘密があります。タナプロはオモリが入っていません。なので風や上潮に馴染みにくく、流されやすくできています。なので、常に底潮に馴染んだマイナスウキと張りあって、絶妙の仕掛けの張りを演出してくれているのです。これも釣れる秘密です。

 

4.浅いタナでも効果あり

深釣りで効果があるイメージのタナプロですが、実はタナが浅いほど効果が的面に出ます。
私はよくオナガグレを狙って釣行していますが、水がキレイな釣り場ではマキエサに大きなオナガグレが浮いて来るのが見えることがあります。
マキエサが沈みながら流れていく。すると1ヒロから2ヒロくらい沈んだところでオナガグレが「ゆらー」とでてくることがあります。ほんと、ドキドキする瞬間です。
これなら釣れる!と思って仕掛けを同調させながら流していくと…
マキエサだけ食べて、サシエサは完全にスルー。完全に同調していても、スレたオナガグレはサシエサには喰ってくれません。
これは、オナガグレに限らず、口太グレでもスレた大きな魚ほど顕著に表れる状況です。

なぜ釣れないのか、理由は簡単です。
サシエサの動きがマキエサのように自然でないからです。
ウキ下が浅いほど、道糸の影響を受けてサシエサが動きます。
たとえば、タナ1ヒロの仕掛けだと、サシエサには道糸のテンションがダイレクトにかかっています。マキエサの中にサシエサがあったとしても、道糸が風でや、操作する竿でちょっとでも引っ張られると、サシエサに伝わります。
これを大きな魚は見破っているのです。
また、テンションが常にかかっているサシエサは、口にしても違和感を感じてすぐに吐き出してしまいます。
このとき、タナプロの仕掛けだと、マキエサの層の流れにマイナスウキがキッチリと馴染むので、マキエサの流れと完全に同調できます。そして、道糸やロッド操作からくるラインのテンションをマイナスウキがカバーしてくれます。
「浅いタナまで浮いているのに釣れないな~」というときにはぜひ試してみてください。
実は、これで60クラスをかなりゲットしています。

 

5. 波気があるとき

ウネリや波気があるときは、海面が上下しています。磯際を狙っているときにも、打ち返しの波で上下して釣りにくいと思います。こんなとき、ただ釣りにくいだけではなく、上下する海面のウキに引っ張られてサシエサも上下に動いているのです。マキエサはある程度まで沈むと、波の影響はなくゆっくりと沈んでいます。そのなかでサシエサだけ海面のウキのように上下していたらどうでしょう。
実は、これが原因で喰わないこと正直とても多いのです。
こんなときにも、タナプロの仕掛けにすると、マイナスウキが波の影響を受けない層に馴染んでいれば、サシエサは上下に動きません。マイナスウキが底潮をしっかりととらえているので、上の小さなタナプロは波が上がったときに沈んで、下がったときに頭を出すようになります。
喰いが悪いときには、このような状況ではグレは必ず波の影響を受けない下の落ち着いた層でマキエサを拾っています。
当たりは小さなことが多く、単体のウキで沈めてしまうと、ロッドの穂先には出ないような小さなアタリを見逃していることが非常に多いのです。
このときのタナプロのアタリの取り方は、波の上下に合せて、「沈む、出る、沈む、出る、沈む…沈む!」これがサシエサをくわえた当たりとなります。
慣れてくれば簡単に分かるので、試してみてください。

 

このように、タナプロはみなさんのいろんな釣り方の手助けをしてくれるはずです。

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